幽霊が出た!~シャレにならないお化け事件~①

2009年12月30日

20年近い不動産人生の中で、忘れられない悲惨なエピソードがある。


そろそろブログにも慣れてきたので、不動産爆笑エピソードでもと思っていたが、その前に悲惨なエピソードをご紹介する。


今から9年位前の話だ。


私は、幸せに満ちた新婚さんのアパートをお世話する機会を得た。

賃貸借契約も無事に終わり、腕を組みながら帰る光景は、本当に幸せな二人だった。


しかし、その二日後、事件は起きた。


事務所をオープンしたと同時に、60過ぎのおじさんが血相を変えて飛び込んできた。


「お前ら!、幽霊の出るアパートを紹介しやがって」と大激怒!


「契約違反だ、すぐに金を返せ」と息巻いている。


最初は、誰だかわからなかったが、聞けば、あの新婚さんの奥さんの父親だった。

普段は茨城に住んでいるが、文句を言うためにわざわざ千葉までやってきたそうだ。


「お前ら!火の玉が出たんだぞ、火の玉」とすごい形相だ。


「とにかく、契約解除だ」


「こんな呪われたアパートを紹介したお前ら!、いいか、もし契約金を返金しなかったら訴えるからな!」


お前ら、お前らと、もうこのオヤジは止まらない。


よくよく聞けば、奥さまは、入居したアパートで「火の玉」を見て気絶をしてしまい、それから精神的におかしくなって、茨城の実家に帰ってしまったとのことであった。


この「火の玉」が出現した日、あいにく御主人が夜勤でいない日だったそうだ。

真夜中に一人で寝ていた奥さまは、部屋の窓に小石がぶつかる音がしたので、カーテンを開けて外を見た。その時、目の前に、「火の玉」が浮かんでいて、そのまま朝まで気絶してしまったらしい。


部屋は2階の真ん中にあったにもかかわらず、他の住人からはクレームはない。

なんか、おかしいぞ。

 

でもアパート管理をしている以上、原因追究のために仕方なく一晩中現場に張り込んだ。


今思えば、本当に馬鹿馬鹿しいが、朝5時ころまでアパートの前で、「火の玉」を待っていた。


当然ながら、一人では怖いので、もう一人社員もつきあってもらったが・・。

早く出ろ「火の玉」よ!


結局、「火の玉」はあらわれなかった。


そして、間もなくして


とんだ騒動が勃発してしまった。

(次回に続く)

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閑話休題 鮭児(けいじ)

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鈴木正浩
すずきまさひろ

1961年5月5日生まれ

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MBA)修了。千葉県匝瑳(そうさ)市出身。
29歳で地元千葉において、不動産仲介会社を創業。現在は、アパート管理件数はダントツの2000戸を数える。
2009年12月、独自のノウハウを詰め込まれた著書、「25年間アパートの利回りが下がらない<<超裏技>>不動産投資術」を出版

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