サンタなんて いない
とんでもないクリスマスの夜になってしまった
サンタクロースが いる いないで 娘と大揉め
事の発端は 娘が書いた
「サンタクロースへの手紙」
娘は毎年12月23日の夜に
千葉にある私の実家の廊下に手紙を置き
いろいろなプレゼントをサンタさんに
要求する
この場合
事前にこっそり 手紙を見て 買ってくるので
これまでは 問題なかったのだが
今年は
事前のチェックで
「名探偵コナンの漫画本」と書いたはずのものが
いきなり「ベット付の勉強机」に 変更になっていた
夜中に帰って 手紙をみた 私は 大慌て
朝を迎え
誰よりも先に起きた娘は 廊下へ直行し
「手紙がないよ!!サンタさん 来たんだ!!」
と大喜び
ところが すぐに
プレゼントがないと 泣き顔にかわり
白々しく 何をリクエストしたの?と私が聞くと
「勉強机」と答えたので
私はすかさず
「それは 無理だよ 机は ソリに 乗らないいからね」と
それでも あきらめきれない 娘は
「きっと 月島のマンションにあるかもしれない」と
早く 東京へ帰ろう!と言い出した
ちょうど 帰る予定あったので
先回りして 私がサンタに代わり 手紙を書いて
東京のマンションドアに下記の内容の手紙を挟んでおいた
○○ちゃん
ソリで机を運べません。
来年4月 ○○ちゃんの誕生日に 机を買ってもらえるように
○○ちゃんパパにお金を渡しておいたからね
今回は ごめんなさい
サンタより
部屋に入るなり
この手紙 サンタの字じゃない これはパパの字だ!!
サンタが東京の家 知るわけないじゃん
サンタなんて いないんだ!!
嘘をついていたんだね ママ!!と泣きながら 大騒ぎ
その夜は 私は 何言わず
泣き疲れた娘も すぐに 眠ってしまった
翌朝
ブスッと「おはよう」もいわず 起きてきた娘に
私は 言った
もう お前のところに
サンタさんからのプレゼントは来ない
何故だと思う??
お前さ サンタさんが 一番嫌いなこと
何だか 知っているか?
それはな
「サンタクロースなんて いないんだ」と疑うことだ
お前は サンタなんて いない!!と大声で言ったろ
サンタは それを聞いてしまった
おそらく もう 来年は 来ないと思う
それは悲しいことだけど
うれしいことでもあるんだ
それは
お前が 子供から お姉さんになった証拠なんだ
だから 来年から お前にはサンタさんは来ない
そのかわり プレゼントは パパが買ってあげる
実は パパも同じことを
死んだパパのおとうさんに言ったことがある
小学校2年生の時だ
「サンタクロースなんて いるわけね~だろう」
そしたら
もう 翌年から サンタさんからののプレゼントはなし
でも
小学校2年生までは 間違いなく サンタクロースはいた
しかし サンタなんでいない と思った瞬間に
サンタは二度と 来なくなった
お前は いつのまにか お姉さんになったんだ
皆勤賞 達成したら
3月にパパと一緒に 机を買いに行こう