弁当の思い出
かしこい大家さん こんにちは
先日 娘の通っている給食の献立をみていたら
麻婆豆腐やスパゲッティボンゴレ等など
中華、和食、イタリアン
信じられない メニューが書いてあった
今は こんなにも 給食が豪華なんだと
私だけ知らなかったわけだ
昭和36年生まれの私の中学校時代の3年間は
弁当であった。
育ち盛りだったので
早弁は いつも 日常的に行われていた
2時間目が終わるころ
牛乳が支給されて (三角パック)
腹が減っている胃袋を多少 満たしてくれるものの
3時間目のおわりには もう我慢できない
なので この段階で 早弁をする
勿論 自分の弁当など 食べるわけがない
他人の弁当を食べるのだ
何故 それができるのかといえば
昔は 弁当を保温するために
でっかい こたつのような 箱に入れて
学年中の弁当がその中に入れられていた
悪ガキ達は いつも 3時間目の休み時間になると
この でかいこたつにたむろして
少しずつ他人の弁当を食べるわけだ
少しずつ食べていれば ばれない
本人すら 弁当の中身は知らないはずだからと
馬鹿な連中の割には 納得の理屈だ
それにしても
弁当にはいろんな思い出が残っている
決まって おきるのは
ある人の弁当から 汁が漏れて
他人の弁当に汁が ついたりする
5段くらいの保温機なので
上に置いた弁当だったら 最悪だ
こうなると 必ず ケンカがおきる
「てめぇーの弁当のせいで 俺の弁当どうしてくれる!!」
納豆をおかずに入れたおかげで
保温機の中が 納豆の臭いが充満
みんなの弁当をつつむハンカチが
すべて 納豆くさくなってしまい
特に 納豆嫌いな奴らから
「テメぇー どうしてくれるんだ」と
(犯人は 弁当を食べる時に判明する)
よく そんな光景を目の当たりにした
さらに 悪戯に拍車がかかったのは
弁当を逆さまにされて
保温されたりしたこともあった
そりゃ ひどかった時代だ
おかずのエピソードもすごい
ボンカレーをもってくる奴
キュウリのきゅーちゃんを
袋ごともってきてそれだけ食べる奴
さすがに 日の丸弁当はなかったが
私たちの中学時代は
まだまだ 裕福な時代ではなかった
俺も場合
ふざけた お袋が
一度 同じように 納豆ぶち込こまれた時があった
その時は
人目を避けて 食べては 弁当箱を閉じる
食べてはまた閉じると いった ことをしながら
その場をしのぎながら 食べたが
どうしても 臭いが 強いので すぐにばれてしまった
あと 目玉焼きが そのままご飯の上に乗っかっているだけ
正月につくった松前漬けが 脇にあっただけのもあった
あと ニンニク生姜焼きの肉
だいぶ豪華になったが
これも 臭いが充満して すぐにばれてしまった
私も たまに 会社に弁当をもっていく機会がある
たまに中学時代の弁当のおかずを思い出し
お袋の奴 納豆をよく入れたもんだと おかしくなる
毎日 おかずを つくるお袋もたいへんだったろう
納豆でも入れておけ ボンカレーで十分だ
毎日のことだから
そんな気持ちになるのは よくわかる
ただ キュウリのきゅーちゃん袋ごとだけは
やめてほしかった
もっとも このケースは
別に入れたおかずを家に忘れてしまい
何故か
キュウリのきゅーちゃんが
袋ごと 弁当の上に置いてあった
この不思議な出来事は
何故そうなったかは いまだ不明だ
ネタでもない
実は 本当にあった 私のエピソード
ひどい 時代だった