言葉のチカラ

2009年12月23日

私は、15年くらい不動産経営者として最前線で働いてました。いまも顧問として、週に2日くらいは会社に顔を出しています。

不動産にまつわるエピソードは、本当に面白い。今後いくつかお話をさせていただきます。

言葉のチカラ、私の本「25年間アパート利回りが下がらない超裏技投資術」の中でも書きましたが、この言葉のチカラは本当にあります。彼女にプロポーズする時の言葉と思えばわかりやすいですね。

今から8年前、入居が全く決まらないアパートがありました。6世帯のうち5世帯は入居していましたが、あと一つがどうしても決まらず、本当に困っておりました。

何十組と紹介しても、駄目、3・3・3の法則(本書記載)が全く効果がなく、いったいどうしたらよいやら途方にくれておりました。

「ヨッシャ」気持ちを入れなおして、もう一度、切り返しのことばを考えようと社員に指示を出し,

すると、あることに気がつきました。「木を見て森を見ず」という言葉がそのままあてはまる発見でした。

実は、このアパート、他の5世帯の入居の方のうち、実に4世帯の方々が同棲から結婚に至ったのです。つまり、皆さん幸せになったということです。

切り返しを言葉、これをネタにしてみるか。数十分くらい考えた末にできた言葉、

「恋の願いがかなう、伝説のアパート、空室になりました。幸せとは何かを実感できるお部屋です」

私が考えて、社員が少し付け加えた、これ以上ない切り返しのことばの傑作です。

翌週の新聞折り込み一面に恥ずかしいくらいのクサいセリフで掲載をしました。ウソをついているわけではないからと、自分に言い聞かせながら。

結果、凄い問い合わせで、その日の午前中に入居の申込がありました。

本当に言葉にチカラを注入すると、人の心や決意を動かすことができるんだなぁと実感した出来事でした。

オチとして、最後に、結局入居申し込みをした人は、独身男性の23歳、彼女がいないとのことで、「僕の願い、叶いますかね」と契約の時にニッコリ言われたときは、結構焦りました。

8年過ぎて、いま彼はとても幸せになったはずだ、と思う、いやどうかなぁ、結末は守秘義務でということで。

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日本経済新聞に掲載されました!

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鈴木正浩
すずきまさひろ

1961年5月5日生まれ

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MBA)修了。千葉県匝瑳(そうさ)市出身。
29歳で地元千葉において、不動産仲介会社を創業。現在は、アパート管理件数はダントツの2000戸を数える。
2009年12月、独自のノウハウを詰め込まれた著書、「25年間アパートの利回りが下がらない<<超裏技>>不動産投資術」を出版

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