入居審査は重要である

2014年03月05日
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千葉県柏市の通り魔事件

同じマンションで 被害者 加害者

亡くなられた被害者の方は 本当に御気の毒である


一方で この事件を不動産管理会社として

とらえてみると

マンションオーナーの心中をお察しするとともに

不動産管理会社には

これから

つらい対応が待ち受けている


残念ながら 加害者の部屋は

心理的瑕疵として

これからもずっと入居に影響があり


法的説明が必要としなくても

ずっと 道義的説明義務がつづく


実は 私もおなじ経験がある

途中から 引き継いだ 管理物件で

ややこしい話


入居者ではない人が

私の管理アパートで

うちの入居者によって 暴行されて死亡した事件がおきた


加害者は 同じアパートの二人

ガサ入れもあり

管理会社は

朝から終わるまで ガサ入れに立ち合う

 

調書も契約の経緯も警察で聞かれ

3日くらい拘束される


この場合

オーナーも 保証人も 

誰も なにも してくれない


正確には 何もできないし

管理会社がすべて対応するしかない


警察だって 逮捕した後

アパートの家賃や家財道具など

知ったことではないし

 

問い合わせしても

起訴までは

いっさい 教えてくれない


その間 家賃は発生するし

電気、水道、電話、ガスと

いままで利用した分の支払いもある


 

こうした事件のあと 

さらなる追い討ちが管理会社に待ち受けている

オーナーからは 

なんでこんなキチガイを入居させたんだと

言う方もいるだろう

キチガイの見極めも不動産管理会社のチカラ


以前にも お話したが

入居者が自殺した時

あるオーナーからは

入居審査でうつ病歴がわからなかったのか!!

と御叱りをうけたこともある


亡くなっている方がいるにもかかわらず

オーナーにとってみれば

それだけで 数百万円単位で家賃の減収

 

さらに 不動産評価の減損である

 


こうしてみると

入居審査はとても重要な仕事である

 

私たちも なんとか 空室率をおさえるために

無理して 入居させると 

結局 最後は いろいろな問題が発生する

 

私は 20年以上 管理業をしているが

これまで

殺人、自殺、放火等 大体の事件は経験してきたが

はやり 入居審査をちゃんとやっておけば

防ぐことができた人は 確かにいたと思っている



 

 

 

 

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鈴木正浩
すずきまさひろ

1961年5月5日生まれ

早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際経営学(MBA)修了。千葉県匝瑳(そうさ)市出身。
29歳で地元千葉において、不動産仲介会社を創業。現在は、アパート管理件数はダントツの2000戸を数える。
2009年12月、独自のノウハウを詰め込まれた著書、「25年間アパートの利回りが下がらない<<超裏技>>不動産投資術」を出版

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