土地が上れば税金があがる
かしこい大家の皆様 こんにちは
鈴木正浩です
先日
東京国税局が発表した東京都内の2014年分の路線価(1月1日時点)は、
前年比で平均1.8%上がり
変動率がプラスとなるのは08年以来6年ぶりだそうです。
私は 仕事がら オリンピック招致決定以降
地価上昇は 承知しておりましたが
上昇値は
発表になった数値とは大きな差があり
実は こんなもんじゃありません。
特に
商業施設やオフィスが集積する新宿や銀座など
都心部で特に上昇が凄くて
上記の場所あたりでは
25%以上
上昇しているところもあります
都内で最も路線価が高かったのは、
中央区銀座5丁目の「銀座中央通り」
1平方メートルあたり2360万円と9.7%上昇したようで
29年連続で全国最高路線価を更新です
実は 私の住む中央区月島は
全国で一番高いこの銀座5丁目中央通りまで
チャリで10分ちょい
月島、晴海、勝どき、豊洲は
オリンピック ドンピシャエリアですので
これからも ドンドン 上がっていきます
とはいっても 上がれば下がるのが不動産
私は26年前のバブル崩壊経験者としては
常に斜に構えており
実は 上がらず下がらず
このまま落ち着いてほしいと願っております
また、地方でも面白い現象が起きてるようです
国税庁が1日発表した2014年の路線価で、
佐賀県の武雄税務署管内の最高価格地点が、
嬉野市の温泉街から
武雄市の温泉街に入れ替わったようです
TSUTAYA運営会社と組んだ市図書館改革など
大胆な行政改革で全国から視察が相次ぎ、
武雄市が1995年以来のトップを奪還しました
名古屋もこれから 魅力満タンです
名古屋市港区の金城ふ頭で建設が計画されている
テーマパーク「レゴランド」
開発業者のマーリン・エンターテイメンツ(英国)と市は30日、
来年前半に着工することで合意しました。
総事業費は320億円で、2017年4~6月の開業だそうです
さらに 大阪ユニバも カジノ構想をぶち上げ
オリンピックまでには
カジノ解禁は既定路線
バクチ好きな私にとっては とっても楽しみです
しかし こうした明るい景気は
不動産投資としては
じつは 良くない環境がずっと続くことになります
それは
格差問題と人口減少問題などによって
不動産が上がっても 投資利回りが 伴わず
当然ながら 人口減の地方へは 地価上昇は波及しませんが
総じて
国全体の景気がいいと判断されると
固定資産税が上昇していきます
私が 懸念しているのは
評価額があがるのではありません
税率1.4%があがることを恐れております
また、現在(長期保有)
26%で抑えられている
土地譲渡税(地方税含)も改正されるでしょう
バブル時に 地価税という
ふざけた税金が導入されましたが
バブル崩壊とともに なくなりました
しかし 景気がよく土地があがってくると
ゾンビのように
地価税に似た税が復活するでしょう
そして 最後に 私たち大家のタブー
「金利」が間違いなくあがります。
いまの大家さんは
金利上昇局面を経験している人がほとんどなく
スルガBANKで鍛えられている人以外は
ほとんど DSCRがアウト デフォルトすることでしょう
現在 株が上がり、債権もあがり、金利が下がっております
こんなことは経済の常識ではありえませんでした
これは 世界の金のダブつきが原因でありますが
一時的なものとして捉えたほうがいいでしょう
私たちは どう対処していいのかは
私の拙著にも 実は書いてあるところですが
結局のところ
地価は上がらず 下がらず
今のまま 落ち着いていてほしいというのが
私の本音です