「不動産アナリスト」を名乗るには
かしこい大家のみなさま こんにちは
鈴木正浩です
1990年代 初頭
健全な不動産流通市場を構築するために
将来的には 不動産仲介手数料とは別に
不動産コンサルティングを新たな業として
フィーがとれることを目的として
創設された資格がありました
こんなことって あるんでしょうかね
私がもっていた資格が廃止になっていました
正確には 廃止ではなく 募集停止です
その資格は
不動産アナリストになるには
宅地建物取引士登録後5年以上の実務経験者
かつ
(財)不動産流通近代化センターが実施する
「不動産コンサルティング技能試験」
(現在は 公認不動産コンサルティングマスター)の合格者が
不動産アナリスト試験に合格して なることができます
不動産業界で いくらなんでも
この資格を募集停止にしてはいけない名称でしょう
「自称」不動産アナリストの方が
たくさんいる昨今ですが
この「不動産アナリスト」を名刺に入れたり
お客様の前で 名乗れるのは
実は この資格試験に合格したものだけなんです
不動産アナリストの主催は
国家資格ではなく
いくぶん 狭義な部分は否めませんが
不動産免許をもった全国14万社ある宅建業者のうち
約80%の11万社が加盟する全宅連が主催する資格ですから
まさに 不動産流通のプロ中のプロが
誇れる資格であり
これ以上の資格はないと
協会自体が断言していたのにも関わらず
募集停止とは・・・驚きます
以前 あまりのハシゴの外し方に憤り
文句を電話を入れたところ
後発で創設された
「不動産コンサルティグ技能試験」
(現在は 公認 不動産コンサルティングマスター)
の認知度や地位確立のため
それ以上の資格があると 困るらしいとことでした
この不動産コンサルティングマスター資格も国家資格ではなく
民間資格です
これは あくまで 先方が 断言したわけではなく
汲み取ってくださいといわんばかりの
お役所的な 回答
宅地建物取引主任者(現 宅地建物取引主任士)
での実務経験が5年以上
なおかつ
不動産コンサルティング技能試験に合格したものが
受験資格で
さらに不動産アナリスト試験に合格したものが
不動産アナリストになれる とくれば
どうみたって 不動産アナリストの方が
上のような気がしますが
いくらいっても 言っても
ちゃんとした 回答は得られず
やむなく
「では すでにもっている人はどうしたらいいでしょうか?」と
質問したところ
不動産アナリスト有資格者は
これから 将来にわたって
名乗ってもかまわないとのことの回答がえられました
名乗ったからって 別にどうってことはありませんが
ある意味 停止になったことで
もう 今後 「不動産アナリスト」が現れることがないわけで
これからは 名刺にもこの資格を入れていこうとおもっております
そうはいっても 不動産成約の決定打は
資格がある ないでは ありませんけど・・・